不動産業界って、ITの普及が遅いよね。
いまだに、メールが苦手な不動産屋さんも少なくない。
理由はカンタンで、アナログでもギリギリやっていけるから。
FAXや訪問でも情報収集はできるし、契約書類も紙でできてる。
それに1案件の利益が大きいので、非効率でも小規模なら商売が成り立つ。
だけど、日本にブロードバンドが普及して約20年。
不動産の世界も、周囲のデジタル化に影響を受けるのは間違いない。
今回は、最先端のIT企業に勤めるサラリーマン大家が注目する
不動産業界を変える、未来の技術について。
Googleホームを標準装備して、家電を声で操作できるAIアパート
・自動運転
駅近の物件や駐車場付きの物件は、賃料が高い。
そんなアタリマエすぎる常識は、10年後はなくなってるかも・・・
詳しくは別記事で書いてるけど、自動運転が普及するとどうなるのか?
電車より安い無人タクシーを、みんなが使うようになるってイメージがわかりやすい。
当然、誰も電車に乗らなくなるので、駅からの距離は不動産価格に影響しなくなる。
それどころか街の中心部は、駅から国道沿いに移っていく。
駐車場も、使われなくなる。
スマホで呼べば、無人タクシーが来てくれるからね。
全てがどうなるかは、まだわからない。
でも多くはの人は、所有物件のローンが終わる前に、答えを体験することになる。
自動運転についての記事は、コチラ
・クラウドワーキング(在宅ワーク)
新型コロナウィルスで、一気に普及した在宅ワーク。
ボクも月に数回しか、会社に行かなくなった。
役割によっては、半年ずっと出社しなかった人もいる。
もう、会社の近くに住む必要がない。
家賃の安さと部屋の広さを求めて、都内から埼玉や千葉に引っ越した同僚も多い。
会社側も、交通費やオフィス維持費が節約できて、メリットは大きい。
今後もパソコンの仕事は、ほとんどがテレワーク化していくだろう。
この現象は、不動産業界にも影響している。
昨年は都内の宅地価格の下落が、国土交通省から発表された。
東京に住みたい人は、これからも減り続けるかもしれない。
・クラウドOS
Googleが、OSをクラウド化しようとしてる。
そう気づいたのは、約10年前にAndroidが普及しはじめた頃だ。
クラウドOSを簡単に説明すると、ネットワーク上にパソコン本体がある状態。
使う人は通信機能のあるモニターで、タッチパネルを使って操作する。
これで、どんな世界になるの?
結論を言うと、パソコンやタブレットを、持ち歩く(所有する)必要がなくなる。
喫茶店のテーブル、無人タクシー、飛行機の座席
あらゆる場所にモニターが設置され、指紋や顔を認識すると、その人がいつも使っているパソコンになる。
みなさまご存知の5Gが普及すれば、技術的には実用化できる。
スマホが登場した時と同じように、生活はさらに変わる。
もしかすると浴室やキッチンにモニターの無いアパートは、選ばれない時代が来るかもね。
・CtoCビジネス
もうすでに、不動産賃貸業に活用している人は多い。
CtoC(Consumer to Consumer)は、個人間取引のことで、メルカリ・ヤフオクやジモティーが有名だ。
これまで客付けは、不動産屋に頼むのが普通。
でも今はジモティーで募集した方が入居は早く決まるし、広告費もかからない。
DIY大家にとっては、ヤフオクで部材も安く入手できるようになった。
これまでは業者に手数料を取られるだけだった大家が、使わない手はない。
・シンギュラリティ(技術的特異点)
某IT企業の社長が使ったことで、一気に有名になった言葉「シンギュラリティ」。
「進化し続けるAI(人工知能)が、人間の知能を超えるタイミング」のことだ。
(ちなみにボクは、真の意味でのシンギュラリティは来ないと思ってる)
これによって、何がおきるんだろ?
人間よりもロボットを働かせた方が、生産性が良い時代が来る。
一説には2045年に起こると言われるけど、そんなにかからないんじゃないかな?
たぶんボクが定年退職になる20年後までに、多くの仕事はロボットがするようになるだろう。
人間は働きたくても、するべき仕事がなくなる。
われわれに家賃を払ってくれる人たちの、ほとんどが失業者になるってことだ。
その時に、誰がどうやって賃料を生み出すのか?
働かない人たちは、どんなところに住みたいと思うのか?
大家として失業しないために、考えておいた方がいいかも。
・スマート家電
エアコンや、照明器具
一部の家電は、ネットワークに繋がるようになった。
これからは、全ての家電どころか、あらゆる物が通信で繋がるようになる。
ボクもGoogleホームを使って、声やスマホで、家電を操作できるAIアパートを作ったことがある。
これからは、流し台やカーテンレール等の住宅設備も、通信機能つきが当たり前になるだろう。
そのうちアクセントクロスではなく、スマホで壁紙を自由に変えられる時代が来るかもしれない。
AIアパートについての記事は、コチラ
Google home mini
コンピューターが商用化されて数十年。
あっという間にインターネットやスマホが普及して、人の生活に欠かせないものになってしまった。
この先も、世界が変わり続けるのは間違いない。
そんな中で生き残るためにも、状況に合わせて変化し続けられる大家でいようと思う。
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