勤め先で、コロナ対策の消毒作業に立ち会う機会があった。
10人くらいの、物々しい防護服に身を包んだ集団が、仰々しい機械を抱えてやってきた。
この業者に、100人以上が働くオフィスの1フロアの消毒作業を依頼すると、1回で約50万円。
普通の人なら「やっぱりこのくらいの価格か」と思うかもしれないね。
でも、週5でホームセンターに通うボクには、彼らの装備の値段がわかってしまう。
・防護服(不織布)450円
・防護マスク 48円
・作業ゴーグル 580円
1人あたり1,000円程度・・・
ちなみにこれらの装備はボクの車に、いつも積んであるw
道具や、人件費を合わせても10万円には届かないだろう。
作業内容は、床へのエタノール散布と、全体への噴霧が1名づつ。
残り8名は、せかせかとアルコールスプレーして、ペーパータオルでマウスやキーボードを拭く。
はっきり言って、作業そのものは誰にでもできるし、50万円をかけた分の消毒がされているとは到底おもえない。
にも関わらず、ボクの勤め先は何度もこの業者に依頼している。
なぜ??
ポイントは「服装」にある。
・「防護服」のパフォーマンス
「消毒」という、結果が見えない仕事で、クライアントを納得させるには「過程」を見せるしかない。
そこで、頭から全身を防護服におおわれた集団が、アルコールを撒くという光景は、インパクトがある。
日雇いの大学生アルバイトでも、特殊な訓練を受けて、危険な作業に臨むプロに見える。
企業としても「消毒作業を徹底しています」というアピールができるってわけだ。
ちなみに彼ら、コロナ以前は害虫駆除が仕事だ。
たとえば、その時のように「普通の作業着」だったら、どうだろう?
やっていることが同じでも「消毒」ではなく「清掃作業」に見られてしまう。
コロナウィルスという、世界を猛威をふるう病原菌と戦うには、たよりない。
それでは、50万円の価値は生み出せなかったはずだ。
使い捨て防護服
・「服装」は、相手の見る目を変える
ここで言いたいのは、「服装」が想像を超える武器になるということ。
銀行員の前ではスーツにネクタイが、最大の効果を発揮する。
ピカピカの革靴が、仲間意識を高めるのだ。
工務店の営業が、見積もりを出すときに
相手が作業着だったら「ちょっと高めに出してみよう」とは思わないだろう。
素人っぽい主婦やお年寄りを相手にするから、ぼったくりの見積もりが出せるのだ。
内見で仲介業者に会う時も「作業着」はプロっぽく見えるので、おススメだ。
これまで、服装はあまり気にしていなかった。
けれども、自分のビジネスを持ってから
相手からの見られかたで、利益が大きく変わるようになった。
別に、高い服を身につける必要はない。
(時には必要かもしれないが・・・)
この害虫駆除業者のように、低コストで最大の利益を生み出す。
そんな賢さを身につけるべきだ、と学んだ。
不動産投資ランキング
コメント
頷くことばかりですわ!
私もさっそくワークマンで作業着を購入してきます。
いままでジャージだったので反省です。
そうたの父ちゃんさま
いつもコメント、ありがとうございます!
作業着オススメです。
中小企業の社長っぽく見えるやつが、いいですよw
この作業着スキーム、実は宅建を取ったときに、実務講習の先生に教えてもらいました。
最近の仲介業者は、スーツの人が多いですが
ホントにベテランの不動産屋って、作業着なんですよね。
今後もよろしくお願いします!