じつは法人で不動産を増やし始めてから、店舗しか買ってない。
戸建やアパートも探しているので、別に『店舗専門』ってわけじゃない。
利益が出る物件を買ったら、それがたまたま店だっただけだ。
店舗をテナントとして貸すのは、アパートや戸建と比べてメリットが意外と多い。
この話をしてマネされるとライバルが増えるので、本当は誰にも言いたくない。
だから今回はひっそりと…
「実はオイシイ店舗投資」のお話。
・店舗はリフォームがいらない
DIY大家にとって一番のメリットは、リフォームがいらないこと。
なぜならリフォームは大家側じゃなく、テナント(借主)側の仕事だからだ。
箱だけ用意すれば、オーナーが勝手に店を作ってくれる。
借主も、資金を準備してから入居してくる。
戸建みたいに、クロスや設備で装飾する必要はない。
トイレや水道等、最小限の設備だけ整えればいい。
自分の好きに店を作るのは、店舗オーナーの特権だ。
むしろ、『店づくりの楽しみ』を奪ってはいけない。
最初に購入した店舗は、多少の残置物撤去と、ガラス窓を1枚交換しただけ。
2〜3日の作業だけで、貸し出せる状態になった。
体感ではリフォームにかかる時間と労力は、戸建の1〜2割程度だと思う。
居抜きで買った、元寿司屋。店舗はなにも修繕せずに貸し出すことができた。
・店舗は安く買える
物の価格というのは『需給バランス』で決定される。
『需要(必要とする人)』が増えれば、価格は上がる。
『供給(市場に出回る数)』が増えれば、価格は下がる。
これは不動産や株のような、流動性の高いものほど顕著に現れる。
いまはボロ戸建投資のブームが来ているのだろう。
買う人(必要とする人)が増えてるから、市場価格が上がる。
ただ『店舗』は、なかなか買う人は増えない。
理由は、店舗投資は利益計算がしづらいからだと思う。
戸建やアパートなら近隣相場を調べれば、賃料はカンタンに割り出せる。
でも店舗の場合は、そうはいかない。
そんなこともあり、店舗はいまだに安かった3〜4年前の相場で売り出されているのをちょいちょい目にする。
売買の仲介業者も賃料計算ができないのか、安すぎる値付けも少なくない。
※店舗の賃料計算の方法については、コチラ
・店舗は客付がしやすい
賃貸サイトを見ると、アパートと比べて戸建は圧倒的に少ない。
ライバルが少ないので、客付でも有利になる。
店舗物件は、戸建よりもさらに少ない。
もちろん借り手の絶対数も少ないけれど、需要は確実にある。
そして何より、賃貸募集で最大の武器となる「オンリーワン」の要素が強い。
不動産は量産品ではないので、多くの人に選ばれる必要はない。
100人のうち、たった1人でも必要とする人がいれば、契約が成立する。
その時に「店が付いている」という特徴は、欲しい人にはものすごく魅力的に見えるものだ。
・店舗は楽しい
店舗物件の入居が決まって、しばらくすると店がオープンする。
休みの日には、妻を連れて店を利用しにいく。
最初に買った寿司屋は、居酒屋になった。
2店舗目の元喫茶店は、和菓子屋さんになった。
頻繁に利用して、店の売上に貢献する。
それが最終的に家賃となって、自分に帰ってくる。
このお金が集まってくる感覚は、なんとも言えない楽しさがある。
メリットばかり話していたけど、デメリットも無いわけじゃない。
募集客付にはコツがいるし、必要とされる設備も把握する必要がある。
ただ、ほんのちょっとだけ知識があれば、店舗投資は始められる。
とはいえ競争相手が増えるので、本当にマネして欲しくない。
価格高騰で厳しいと言われる、不動産投資業界。
じつはまだ、ブルーオーシャンが存在しているのかもしれない。
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