「投資」とは、自分の将来のために、時間やお金を使うことだ。
そう考えると、日常生活での「未来のための行動」は、すべて投資と言える。
たとえば・・・
明日着る服を、準備する
混雑を避けるために、早めに出発する
安全に発進できるよう、後ろ向き駐車する
できることを今やっておくと、将来が楽になる。
そうして未来の不安がなくなると、さらに未来の投資に目を向けることができる。
今回は、崖の上の傾き戸建をフルリノベ④【2階和室の洋室化編】
近い未来に高い賃料をいただくため、コツコツとリフォームを積み重ねた物件。
資金も時間もかけすぎてしまったが、それでも十分なリターンが期待できる投資物件が完成した。
今回もまずは、ビフォーアフターから
昭和につくられた、ザ・和室(ビフォー)
令和にふさわしい、モダンな洋室(アフター)
・砂壁を大壁に、和室を洋室化
この部屋は、元は畳と砂壁の和室だった。
それを床だけではなく、壁も造作してガチ洋室にする。
手順を、ザクっとまとめてみた。
①畳の撤去・エアコン取外し
②床の下地作成&傾き調整(根太+合板)
③大壁・造作壁の下地木材組み
④石膏ボード貼り
⑤天井下地処理(バックアップ材+シーラー)
⑥下地パテ処理+クロス貼り
⑦フローリング施工
⑧引戸取付
⑨エアコン設置
⑩見切り、コーキング処理、ワックス仕上げ
これだけ見ても、結構な手数がかかる。
まずは大嫌いな畳の撤去から始まるのだが、その苦労の様子は別記事で書いているので、そちらをご覧いただきたい。
畳撤去についての記事は、コチラ
・片開き戸の発注
この2階和室で大きな工事になったのは、片開き戸の設置だ。
元々、2枚の襖(ふすま)で仕切られていた部屋。
片側を壁にして塞いで、吊下げタイプの片開き戸を設置する。
扉をつけるときには、あらかじめ取付用の下地を組んでおかなければならない。
最初に壁を造作する段階で、どの扉をつけるか決めておく。
壁を作り終えてから、扉が品切れていても困るので
できれば造りはじめる前に、発注しておこう。
扉の取付位置に、あらかじめ頑強な下地を作っておく
リクシル ラシッサS パネルタイプ LAA
・壁の下地を作る
取り付けるものが決まったら、あとはひたすら下地を組んでいくだけ。
木材を切って、コーススレッドで固定していく。
リフォームは新築と違って、現場合わせで木材を加工するので手間と時間がメッチャかかる。
ボード取付の位置を柱の面に合わせ、微調整しながら下地を組む。
場所によっては、砂壁を削ったり、厚みの違う木材を使う。
片開き戸にするため、入口に壁を造る。L字金具で固定して、柱を作った。
ちなみに木材のカットは、マルチツールを使っている。
安全に配慮し、危険な回転切断工具の利用は避けている。
ここ数年はマルチツールを使いまくったおかげで、直線切りや細かい加工もできるようになった。
これだけでも、ほとんどの大工工事ができる。
マルチツール GMF50-36 BOSCH
・外注とDIYの使い分け
今回『床の下地』と『クロス貼り』は、DIYせずに外注した。
理由は2つ。
①DIYしても、新たな技術が習得できない。
②時間がかかる割に、外注コストが安い。
自分でやっても、あまりメリットが無いと判断した。
時間をかければもちろん自分でもできるけど、収益化も遅くなり機会損失が発生する。
反対に、あまり時間がかからず単価が高い『設備の設置』は、DIYの方が良い。
効率の良いDIYについての記事は、コチラ
・石膏ボード張り
石膏ボード張りについては、『1階和室改造編』で詳しく書いているので、そちらを参考にしていただきたい。
こちらも壁が斜めになっているため、時間はすごくかかった。
現場合わせでカットして、下地木材にビスでボードを固定する。
ボードを切って貼るの繰り返し。
木枠を石膏ボードで囲うと、壁ができる。
ボードかんなで粉だらけになりながら、作業する。
そのまま家に帰ると、嫁ちゃんにバイキン扱いされるのがDIY大家のツラいところだ。
石膏ボードの作業は、全身粉まみれになる
TJMデザイン(タジマ) ボードカンナ180
・片引き戸の取付
片引き戸は下地さえしっかり組んでいれば、説明書どおりに作るだけなのでカンタンだ。
ところが、思わぬところで苦戦した。
先に付けたエアコンがつっかえて、引戸レールの取付ビスがドライバーで回せない!
早くエアコンを付けて『快適な気温で作業したい』という欲が判断を狂わせた。
仕方なく、超薄型のラチェットドライバーを買って作業する羽目になった。
まぁ、工具集めが趣味のボクにとっては、新しいコレクションが増えるのは嬉しいのだが…
SK11 極薄ラチェットドライバー SRD-210
・収納ドアはそのまま利用
収納のドアは、実はそのまま変えていない。
ビフォーアフターの写真だと、まったく別物に見えるのがオモシロイ。
汚くて使えないだろうと思ってたけど、ウェットティッシュで拭いたら予想以上にキレイだったので、そのまま使うことにした。
色合いも良いし、塗装も必要なかった。
ここで新しいドアを付けると、かなり大工事になってしまうので嬉しい誤算だった。
ドアはそのまま利用できた
最後にオシャレ照明を付けて、完成だ。
完成した部屋。入口を高くして、壁を造作。片開き戸を付けた。
購入直後に撮影した、リフォーム前の部屋
リフォーム前は、暗くてパッとしない和室だったけど、収納スペースが多く雰囲気のよい洋室に仕上がったと思う。
ちなみにこの『崖の上の傾き戸建』は、時間やコストをあまり考えず『技術』と『知識』の向上を最優先に取り組んだ物件だ。
おかげでリフォームであれば、ほぼ何でもできるくらいの自信はついた。
これからは手に入れた技術と知識をフル活用して、規模を拡大していく。
でも傾いた家のリフォームは、しばらくやりたくないな…
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