【ボロ物件投資の現実】ダンボールで床を造るジモティ職人

マンガアプリの広告で見つけた、『元喫茶店』。
無事に決済も終わって、ついに自分のものになった。
※元喫茶店を買ったときの記事は、​コチラ
『傾き戸建』のように、何年もかけてフルリノベする物件じゃない。
必要なところだけ直して、サクッと貸すよ!
今回は『元喫茶店』のリフォームで、ジモティ業者にしてやられた失敗談。

購入した「元喫茶店」


​・修理箇所を決める​
いつもなら、最初にサイズを測って図面を書いてからスタートする。
そうすることで、どこをどう直すかの『イメージ』が作れるからだ。
※DIYリフォームの始めかたの記事は、​コチラ
でも今回は、買う前から修理する箇所は決めてる。
【修繕箇所】
①雨漏り修理
②カウンター内の朽ちた床修理
③和式トイレの洋式化
④和室の洋室化
⑤バランス釜撤去とシャワー給湯設置
雨漏り修理は、物件の購入直後に終わらせた。
浴室は、ガス会社に依頼する。
和室の洋室化は、自分でチャチャッと終わらせよう。
あとは
『和式トイレの洋式化』『カウンター内の朽ちた床の張り替え』だ。
さてどうしよう・・・


​・タイミングが良すぎる、業者からの電話
ちょうど良いタイミングで、『中島ゴロ太(仮名)』から電話が来た。
大きな体格のゴロ太は、いわゆる(プチ)多能工だ。
屋根専門だけど、清掃・草刈り・かんたんな木工事もできる。
ジモティ募集で9万円戸建の庭の草刈りをしてもらったのをキッカケに、何度か仕事を頼んでる。
​ゴロ太:「ソーリムさん、なにかお仕事ないですか?ケータイの支払いができなくて・・・」​
色褪せてガムテープ補修された『15年前の高級ミニバン』に乗ってるゴロ太は、いつもお金に困ってる。
​ソーリム:「店舗の『カウンター床修理』と『和式トイレの解体と造作』があるけど、14.5万でできる?埼玉なんだけど・・・」​(ゴロ太の拠点は、茨城)
​ゴロ太:「やります!なんでもやります!知り合いの大工を連れて行くんで大丈夫です!なので、お支払いは・・・」​
​ソーリム:「うん、いつも通り、完了したら即日入金するよ」​
給排水の位置指定と図面を確認してもらって、交渉成立だ。


​・相場よりも、かなり安い発注金額​
ボクが業者に発注する金額は、普通の人が依頼する半額以下だと思う。
工事内容を理解してると、中間マージンを取る工務店じゃなく『職人』に直発注できるからだ。
いざとなれば自分でも工事できるので、足元を見られることもない。
でも今回ゴロ太に依頼した金額は、それよりもさらに安い。
【工事内容】
・4〜5畳程度の店舗カウンター内床板張り替えと、外履き用CF貼り
・和式トイレの解体と、トイレの壁(石膏ボード)施工、床作成。
・トイレの給水管・排水管の位置変更
・トイレの電気コンセント増設
トイレは箱だけ作ってもらって、クロス・CFと便器設置はDIYする作戦だ。
正直なところ、18万円くらいが妥当かと思ったけど、14.5万円で発注。
相手の『足元』を見てしまった。
とはいえ、「エアコンは自由に使ってね」「廃材はまとめるなら現地に置いといていいよ」と、結構気を遣ってる。


​・ゴロ太たちの日給は?​
さっそく翌日から、工事が入る。
作業は、3日間の予定。
いつもは、部材・交通費に日給1.5万を足した金額で発注してる。
今回は部材と交通費だけで、おそらく8〜9万円はかかるはず。
14.5万円だと、2人で作業したら日給1万円弱
しかも1日8時間だと間に合わないから、長時間作業は避けられない。
さらに茨城から現場まで、往復3時間(たぶん高速代をケチるだろうから5時間)はかかるだろう。
運転含め、12時間を超える労働で1万円未満(時給800円程度)では、あまりに申し訳ない。
せめて交通費の足しと思い、財布にあった3千円を封筒に入れて渡した。
不動産投資をやってると、突発的にお金の受け渡しが発生することがある。
無地の白封筒と領収書を、車に常備しておくと便利だ。


​・工事完了、しかし・・・​
3日間で予定どおり、工事が完了した。
完了写真がメールで送られてきたので、約束どおり14.5万円を即入金
ところが後日、実際に現地を見てみると、おかしな点が・・・
カウンター内の床は新しいCFで仕上がっていたが、一部分がブヨブヨしてる。
朽ちてるのとは違うな。なんだこれ??CFの下地に合板が入ってないところがある。
さらに致命的だったのはトイレの排水。
事前に送った図面から30cm以上ズレていて、菅の径も指定よりデカい。
これじゃ、便器が取付けできない。
床板も、CFを貼ると段差が出るほどツギハギだ。
すぐにゴロ太に電話する。
​ソーリム:「先日は工事ありがとうございます。いま現地を確認したのだけど・・・」​
怒らないように気をつけながら、状況を丁寧に説明。
​ソーリム:「大変申し訳ないんだけど、その部分だけ直してもらえます?」​
ゴロ太:「えー!本当ですか。大変申し訳ありません!すぐに日程調整して、ご連絡させていただきます!」
しかし、その電話を最後に、ゴロ太とは連絡が取れなくなった・・・
いくら待っても、電話は来ず。
こちらから連絡しても、つながらない・・・
彼のことだから、通信料を払えずスマホ回線を止められてしまったのかもしれない。
埼玉まで来るガソリン代すら尽きて、どうしようもなくなったのかもしれない。
どちらにしても、ひとつ確かなことがある。
ゴロ太は飛んだ。
悪いヤツじゃなかったんだけどな・・・


​・ブヨブヨ床の正体​
もうゴロ太は諦めて、DIYで直すしかない。
面倒だが、自分でやってしまった方が早い。
さっそく、カウンター内の謎のブヨブヨ床にカッターを入れる。
中を開けて驚愕した。
ダ・ダ・ダンボール!!??
本来は9mmか12mmの合板があるべきところに、ダンボールが入ってる・・・
うわぁ・・・
途中で材料が、足りなくなったんだろうな・・・
ちょうど傾き戸建で使ってた合板の端材があったので、マルチツールでカットして埋め込む。
言ってくれれば、端材をあげたのに・・・

開けてビックリ!ダンボール床

マルチツール GMF50-36 


その後、トイレ配管も床板も、DIYでちゃんとした位置に修正完了。
なんだか、いろいろ残念だなぁ・・・

結局、自分でやるハメに…
そう言えば、なんかの本に書いてあったんだよな・・・
『物の値段は値切っても良いが、やってもらう手間賃を値切ってはいけない』
ってね。
またひとつ、勉強になりましたとさ。


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