ボクが通う勤め先、港区のとあるビルの会議室。
上司が出張中で、ゆったりした空気の中、同僚たちが雑談をはじめた。
みんな大好き『ボーナス』の話だ。
そんな時、仲の良い同僚が冗談半分・イヤミ半分でボクに話を振ってきた。
同僚:「ソーリムさんは、実績(ボーナス査定)に興味ないもんね〜」
ボクも相手の期待に応え、イヤミたっぷりのジョークで答える。
ソーリム:「うん、1ミリも興味ない。ボーナスが20〜30万円変わろうと誤差だね」
同僚:「そんなセリフ言ってみて〜」
そう、ボクは会社経営や不動産投資をしていることを、上司や同僚に隠していない。
積極的にこちらから言うことはないけど、年収や活動内容についても聞かれたら答えてる。
これまでは、会社に対して副業をしていることを『秘密にした方が良い』というのが定説だった。
ところが時代は変わり、最近は『副業』が推奨される世の中になった。
ボクの体感でも『公開するメリット』が、増えた気がする。
本日のテーマは、副業の公表について。
実際に会社に対して、『副業』や『会社経営』をオープンにすることで、なにが起きるのか?
実体験を元に解説する。
・どういう場合に公表がOK?
まずオープンにするなら就業規則が「副業OK」の会社であることが前提。
というか、政府ですら推奨してる時代に「副業NG」とか言ってる会社は、時代にかなり遅れてる。
思い切って『転職』も検討した方が良いかもしれない。
あと、労働基準法等を平気で無視する、ブラック企業の場合も言わない方が良い。
法律を前提にした議論が通用せず、思わぬ被害を受けることがある。
まぁ、イマドキそんな会社があっても潰れるのは時間の問題なので、これもやっぱり転職を検討すべきとは思うが・・・
副業禁止の公務員のような『やむを得ない状況』の場合は、言わない方が良いだろう。
・自分の意思を明確に伝えられる
副業をオープンにする最大のメリットは、会社に対し『意思を明確に伝えられる』ことだ。
ボクが会社に求めていることは
『出世やボーナスのための、無駄な仕事をさせないでほしい』
『毎日定時で退社したい』
だ。
上司にもハッキリと伝えている。
もちろん、トラブルの緊急対応時は仕方ないが、平時であれば定時で帰る。
もし副業を公表してない状態で、こんなことを言うものなら
「これから受験を控えてるお子さんもいるのだろう?」
と、上司に余計な心配をされてしまう。
でも相手がボクの情報を知っていれば、なぜ出世を望まないかも理解してもらえる。
お互いに、ムダな探り合いをする時間も省けるわけだ。
・投資の相談がくる
自分の投資活動をオープンにしていると、同僚や上司からいろんな相談を受ける。
不動産や家の相続に関する相談。
家族が経営している会社の相談。
投資の相談
自宅のリフォームの相談
会社に忠実と思っていた上司も「じつは投資やFIREに興味がある」なんてことが判ったりする。
こんなところから変な人間関係ができて、会社での仕事が円滑に進むことも少なくない。
いますぐプライベートカンパニーを作りなさい!
・仕事で役に立つ
経営者をしていると、一般の人よりは法律や会計に詳しくなってくる。
すると会社で法律的な問題が出たときに、相談されることがある。
こんな感じで、不動産投資で身につけたスキルが、サラリーマン業で活きることが多々ある。
ボクの場合は他にも、事務所のリフォーム担当を任されている。
もちろん、そこで工務店レベルのスキルを存分に活かしているのは言うまでもない。
・余計な仕事を振られない
「出世」と「昇給」に興味がないことをアピールすると、無駄な仕事が回ってこなくなる。
たとえば上司にアピールするためのプレゼンなどは、ボクではなく出世を目指しているメンバーに回される。
あとは出世と関係ない、「ゆるい」部署に異動させてもらったり。
情報をオープンにすることで、職場内で副業に適したポジションを取ることができる。
もし上司に直接言うのが難しければ、情報収集役の人に雑談レベルで吹き込んでおけばいい。
わざと自分の噂を流し情報を操作して、上司の動きをコントロールすることだってできる。
・みんなの仕事のジャマをしない
ボクは上司に対して
「昇給には興味がない」
「この会社は副業だ」
と明言はしているものの、人並みにやるべき仕事はしているつもりだ。
いくら副業だからって、サボって良いわけではない。
上司の指示は素直に聞くべきだし、周囲のチームの実績の妨げになってもいけない。
個人の実績はどうでもよくても、チームの実績のためには頑張るべきだと思ってる。
お金をもらって働くからには、会社の利益のためにキチッと働くべきだ。
・公表するデメリット
副業する人が認められる世の中にはなりつつあるが、まだまだ少数派。
ましてや、サラリーマンの方を『副業』と言い切れる人は少ないだろう。
公表するなら副業していない『多数派』から、いろんな目で見られながら仕事をする覚悟が必要。
当然その中には、ねたみや嫉妬といったネガティブな視線もある。
幸いなことにボクは、他人の視線をまったく気にしないメンタルを持ってるので、デメリットにはならないのだけどね。
少しでも自分が繊細だと思うなら、一度周囲の人たちを見回して考えた方が良いかもしれない。
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ボクが社会人になりたてだった頃と比べると、会社での働き方はだいぶ変化したと思う。
年功序列は完全に消え去ったし、サラリーマン業だけで満足な収入を得られる時代じゃなくなった。
今後、日本人の収入が下がり続けるにつれて「副業」するのがアタリマエになるだろう。
そんなとき、経営者をしながら勤め人としてどう働いていくのか?
副業サラリーマンとしての生き方が、これからは問われる時代かもしれない。
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