愛車ステップワゴンも、築13年になる。
走行距離は、18万キロ。
最近は、ちょっとしたデコボコを走ると、前輪あたりからゴトゴトと音がする。
どっかの部品が、緩んでるのかな?
こんな時は、住宅街にポツンとある整備工場に持っていく。
看板がボロボロに錆びて、やってるかどうかわからないような店が良い。
ディーラーには、もう行くのをやめた。
今日は、『整備工場』と『ディーラー』を比較しながら、その理由を解説する。
工具や大量のゴミを運ぶのに便利。築13年のステップワゴン。
「価格」のちがい
整備工場は、安い。
ディーラー見積もりで13万円の修理が、2万円なんて当たり前。
交換する部品は同じなのに、なんで?
明細には載らない、実際の費用で修理代を比較してみよう。
【整備工場】2万円
・部品代
・工賃
【ディーラー】13万円
・部品代
・工賃
・営業担当の人件費
・見積もり作成の事務員の人件費
・コーヒーを持ってくる新人社員の人件費
・本社社員の人件費
・ディーラーの建物設備の維持、原価償却費
・本社建物設備の維持費、原価償却費
・広告宣伝費
・クレジットカード手数料
・コーヒー代
これだけコストが違えば、金額に差が出るのは当然。
ディーラーは、照明の電気代や、営業が送ってくるハガキの切手代も、修理代に上乗せする。
「信用」のちがい
街の整備工場は、信用できる。
「修理」が仕事だからね。
車の部品代に、わずかに工賃と利益を載せれば、商売は成り立つ。
でもディーラーは違う。
彼らの仕事は「販売」だ。
修理の持ち込みは、最大のチャンス。
車をガレージに預かって、しばらくすると営業マンは困ったフリをして、こんなことを言う。
「修理には10万円以上かかります。
ここを直しても、車検や他の箇所の修理で、またお金がかかります。
いまなら下取りすればお安くなりますので、このタイミングで新しく買い換えませんか?」
ミエミエの営業トークでも、10人に1人は食いつくだろう。
2万円の修理で済むのに、毎月4万円を60回も払わせて新車を買わせようとするからオソロシイ。
でも彼らを、責めてはいけない。そのために雇われているのだから。
個人でやっている整備工場は、押し売りは絶対にしない。
信用が何よりも大事だと、知っているからだ。
「技術」のちがい
個人でやってる整備工場と、ディーラーの整備士との違いは、経営者であるか否かだ。
雇われ整備士と、全責任を負う経営者では、仕事に対する緊張感が違う。
時間給に縛られず、転職もしない。経験値も上がる。
同じ部品を使って、同じ作業をするだけかもしれない。
それでも、この道で生きると決めた整備工場の技術の方を、ボクは信じる。
世の中の多くの人たちは、「ディーラーの方が信用できる」って思ってるんじゃないかな?
ボク自身も以前は、そうだった。
表面的なキレイさや、見た目を、人は信じてしまう。
でも資本主義の世界では、真実はなかなか表に出てこない。
そんな時は、お金の流れを観察すれば、真実が見えてくる。
お金は、ウソをつかないから。
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