スマホを減らして時間を増やす、デジタルダイエット

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​2008年7月、日本で初めてiPhoneが発売された。
あの頃とくらべると、スマホはスゴく進化してる。
圏外、電池切れ、容量不足、読み込み時間
これらの問題は、たった12年でなくなった。
24時間スマホと一緒に生活し、好きなだけ使えるようになったわけだ。
ここで問題。
ホントにこのまま、無限にスマホを使って良いの?
視力の低下、指の変形、記憶力・集中力の低下
そして何より、使いすぎで睡眠、仕事、生活の時間が奪われる。
多くの人は、心当たりがあるだろう。
スマホの便利さは今さら言うまでも無いが、何でもやりすぎは毒になる。
今日は、iPhoneを日本に普及させる仕事を、12年以上続けてきたボクが、
スマホに生活を支配されないために、気をつけていることを書いていく。

ポリカーボネートのボディが美しいiPhone3G。日本のスマートフォンはここから始まった。


​・ゲームは削除。アニメよりマンガ​
スマホのゲームは、むかしのゲーム機と違い「クリア」がない。
ファミコンやプレステの時代は、早くゲームをクリアさせて、続編を売って収益を上げてた。
でもネット接続された今のゲームは、まず無料で配って、課金と広告で収益を出しつづける。
開発者の仕事は、1秒でも長く広告を見せること。
心理学を応用しながら、あらゆる手段でゲーム画面を閉じさせない。
どんなゲームの達人も、永遠にクリアができない。
広告を見せられ、課金させられ、無限に時間とお金を奪われるだけだ。
そんなクソゲーは、すべて削除してしまおう。
それだけで、驚くほど自由な時間が手に入る。
あと、できるだけアニメは見ない。
同じストーリーでも、マンガの方が早く読める。
スマホは何も考えないと、無限に時間を費やしてしまう。
つねに「時間を奪われていないか?」を意識するのがポイント。


​・本は紙で読む​
本は紙のものを買っている。
目の焦点を合わせるための筋肉は、つねに動かしているのが普通。
でもスマホの画面を見ている間は、近距離で焦点が固定されるから、視力の低下につながる。
紙の本も、決して目に良いとは言えないけれど、スマホより、はるかにマシだ。
内容も紙の方が集中できるし、頭に入りやすい。
スマホはあらゆる物の代わりにはなるけれど、長時間の集中力が必要なものには向いていない。

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​・情報を制限する​
インターネットは、無限に情報を取れる。
料理も投資も娯楽も。あらゆるジャンルの動画やブログがあふれてる。
さらに広告やSNSで流れてくる情報をまともに受け続けていたら、時間がいくらあっても足りない。
ボクは「送られてくる情報」は1割程度にすることを意識してる。
SNSは発信にだけ使い、LINEもやらない。
本当に必要な情報は、検索して取りにいく。
スマホの登場で、いつでもインターネットにアクセスできるので「情報量」に価値はなくなった。
不要なものを削り、どれだけ「質」の高い情報を残せるかに本当の価値がある。


​・人と話す時は、スマホを持たない​
相手の話を聞きたくない時に、会話を中断させるには?
スマホを触りながら聴くのが、効果的だ。
会話中のスマホは、それほど相手に不快感を与える。
よほど嫌いな相手でない限り、一緒に食事をする時はスマホを触ってはいけない。
これは他人だけではなく、家族との団欒のときも一緒だ。
スマホは目の届く場所にあるだけで、集中力が低下する。
できるだけ、カバンやポケットにしまっておこう。


​・子供にスマホを触らせない​
15歳未満の子供にスマホを持たせても、良いことは何もない。
スマートフォンやタブレットは、子供の貴重な体験のチャンスと学習時間を奪い、集中力を散漫にする。
別記事でも書いているけど、スマホは「受け身」のアプリでできている。
決められた動きの作業しかできないので、工夫する力が育たない。
知り合いの子供は、赤ん坊のころからタブレットを持たせたことで、オモチャで遊ばなくなった。
発達障害と診断された同僚の息子も、1歳からスマホを触らせていた。
海外では、子供へのスマートフォン利用を規制してる国もある。
ショッピングモールで親が買い物をしている間、ベビーカーに座りスマホゲームをしてる赤ちゃん。
彼らの未来を想うと、日本にも法による規制と罰則が必要だと思う。
子供にスマホを触らせてはいけない理由の記事は​コチラ


鉄道、自動車、航空機、テレビ、インターネット
新しい技術には、必ず「危険」がセットでついてきた。
スマートフォンの恐ろしさは、危険が見えにくいこと。
食べすぎが健康に悪いのは、皆が知ってる。
でも死に至るほどの病気が、毎日の大盛り飯や深夜のラーメンが原因だと想像するのは難しい。
それと同じで、スマホは「習慣」が危険を作る。
どのような影響が出るかまだ誰もわからないけど、気づいたときには手遅れかもしれない。
デジタル技術がどれほど進化しても、人間の脳や体は、そう簡単に変われない。
激しい環境の変化に耐えられず、生活に支障をきたす。
スマホを使いこなす時代は終わった。
いかに使わないかを考えるのが、デジタルライフの最先端だ。

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