ボロコレ2019 今年、出会ったボロ物件たち

今年は、32棟のボロ物件を見に行った。
ボロにも、いろいろある。
クロスを貼り替えるだけで、何とかなりそうなものもあれば
家そのものが傾いていて、ジャッキアップが必要なものまで。
今回は、残念ながら「買えなかった」ものを中心に
印象に残ったボロ物件を、まとめてみた。(買えた物件は、年明けに紹介するよ)
※キレイとは言えない画像が含まれているので、ご注意ください。


【調整区域、広い敷地のボロ戸建て
木造・築27年
ボロ度★
リフォーム難度★
怖さ★★★


調整区域に出ていた築浅?のボロ。
ド田舎だったが、駐車場2台と倉庫が付いてて敷地が広い。
日が暮れてからセルフ内見だったので、ちょっと怖かった。
ドアや壁にシールが貼られてたり、多少の傷みもアリ。
床はそのままで、クロスを貼り替えれば問題なさそうだ。
倉庫を音楽スタジオか、バイクガレージにすれば需要があるんじゃないかな、
とか妄想しながら、見ていたよ。

仲介業者が値切りすぎて、売主を激ギレさせて破談となった残念な1棟。


【都内も通勤圏内、駐車場付きボロ】
木造・築40年
ボロ度★★
リフォーム難度★★
怖さ★


デザインの悪いドアガラス
タイルのお風呂と、昭和あるあるが揃ったボロ。

玄関の床はフカフカなので、貼り替えが必要だろう。
タバコのヤニで汚れた部屋もあり、クロスの貼り替えは必須。
外観もかなりのボロで、窓の木枠は塗装が必要だ。
でも駐車場つきはリフォームのとき楽だし、安心感があるよね。
所有者は、買付の値段で売りたいと言ってくれたが
親戚に反対されたらしく、通らなかった。


【放置プレイされた、積水ボロアパート】
軽量鉄骨・築30年
ボロ度★★★★
リフォーム難度★★
怖さ★

どう暮らせば、こういう状態になるのか?謎だ。
退去後にまったくリフォームされず、放置された6戸のボロアパート。
某ハウスメーカー施工。
建物の造りは、すごくしっかりしている。
残念なのは、「管理をまったくしていない」ところ。
退去後の部屋は、完全放置されていた。
空き部屋の給湯器は盗まれ、水道管も長年の空室で、ダメそうだ。
もったいない。
空室5部屋のリフォーム費用を400万円として、指値を入れたが通らなかった。
まぁ、ご縁が無かったということで・・・


【団地みたいな3階建てアパート】
RC・築36年
ボロ度★★★
リフォーム難度★★★★
怖さ★★

6戸のRCアパート。入居は2世帯のみ。
所有アパートから近く、需要もあるエリアで利回り17%だったので、本気で狙いに行った。
造りは、団地のような3DK。
バランス釜で、浴室以外の給湯がない。
水道の蛇口をひねったら緑色の水が勢いよく噴き出し、蛇口がクルクル回ってパニックになった。
トイレの下水管が、奥側にある団地方式なので、便器の交換がやっかいだ。
微量のアスベストが配合されていると思われる「ヒル天井」の処理も手間がかかる。
DIYで全部やるには難易度が高いが、あまり予算をかけると高利回りのメリットがなくなる。
この時期は、天井のリフォームをどうするかばかり考えていた。

コンロ台の上で、力尽きたヤモリのミイラ・・・
見た当時は200%買う気だったが、融資が下りず断念。
もし買っていたら、水回りには相当な苦労をしただろう。
冷静に振り返ると、「買えなくて良かった物件」だった・・・


【売値0円、山奥の4LDK平屋】
木造・築?年
ボロ度★★★★★
リフォーム難度★★★★
怖さ★★


毎朝チェックしている某サイトで、「タダであげます」の掲載を発見。
山奥だったが妻の実家から近く、自宅からも1時間圏内だったので食いついた。
築年数不明。
内見は、
「勝手口のドアが壊れて閉まらないので、勝手に入って見てね」という具合。
”勝手”口の正しい使い方、とも言える。
間取りも何も情報がないまま行ったら、なんと平屋の4LDK(木を切れば)駐車場付き。
コンクリートブロックで押さえられた勝手口のドアを開けて中に入ると、まず床はダメそうだ。

意外とキレイな浴室だが・・・
空室期間が長そうで、水道管はもうダメだろう。
水回りのリフォームが、大変だ。
ところどころ床が抜けそうで、なかなかトイレまでたどり着けない・・・

波打つ床に囲まれた便器。このダンボールの下を、見る気にはなれなかった・・・
最終的には、先着順で敗れてしまった。
大変そうだけど自宅からも通えるし、諸経費のみで買えたので惜しまれる物件だ。


【都内の近く、最恐の廃墟】
木造・築50年
ボロ度★★★★★
リフォーム難度★★★★★
怖さ★★★★★

土地評価の半額で、売りに出た廃墟。
わずかに東京都の外側だが、人口の多いエリア。駅からも近い。
まず玄関を入って驚いたのが、「床が無い」
いきなり土間。
早朝6時半、まだ薄暗い中でのセルフ内見だったので、かなり怖い。そして寒い・・・
壁には謎の丸い穴があり、光が漏れて入っている。
長い年月、空き家だったのだろう。蜘蛛の巣がスゴイ。
薄暗い中で、LEDを照らして廃墟の中にいると
サイレントヒルの、主人公になった気分になる・・・
(※サイレントヒル:コナミのゲーム、ホラーアクションの名作)
異世界にいるようで、本当に怖い。
土間のままか、床を作ってから貸すべきか
早朝の寒さと、恐怖に震えながら、そんなことを本気で考えていた。

台所はかなり崩壊しているけど、何とかなりそうな気がする・・・

トイレが狭くて、洋式便器は無理かもしんない・・・
夜の9時にメールが飛んできて、翌朝6時半に内見したのだが
夜中のうちに買付が入ったらしく、売れてしまった。
登記上は再建築可だが接道面が崖なので、実際の再建築は不可能。
大黒柱がミシミシいってるけど、買った人は大丈夫かな?
いま改めて思うけど、買えなくて良かった


こうして振り返ると、結構ひどいねw
内見の時は「買いたい病」に感染していて、10割り増しくらいの価値で見えるからオソロしい。
でもボロは見るだけでも、リフォームのやり方を調べたりするので勉強になる

今年はもう内見しないと思うけど、来年は良い意味で目を肥やしていきたいな。

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