『不動産投資家をするなら、新築の自宅を買ってはいけない』
そんな『投資界の常識』を初めて知ったのは、新築建売りの自宅を買ってから3年後のことだった。
でもその常識は、誰にでも当てはまるものではないのかもしれない。
なぜならボク自身が新築の自宅を買ったことで、あまりマイナスを感じていないからだ。
それどころか、家を買ったことのメリットの方が大きいと思ってる。
本日は、『新築一戸建てを買うメリット』について。
・家賃を払うよりも毎月の固定費が安い
最大のメリットはこれだ。
超低金利で、35年というあり得ないほど長期のローンが組めるので、毎月の返済額はすごく安い。
今ボクが住んでる自宅と同じクラスの家を借りると毎月12万円は賃料を取られるが、ローンの支払いだと7万円程度。
これだけで、毎月5万円の貯金ができる。
投資のスタート時期は、手元に残るキャッシュはできるだけ多く残した方がいい。
住宅ローンで利益の先食いをして、貯めたお金を投資に回すのは有効な手段だと思う。
ただし注意点は、利回りの低い都心部だと賃料の方が安い場合がある。
もし新築で自宅を買うなら、都心から離れた地方の方が良い。
・『最新の家』のサンプルが手に入る
ボクがDIYで家を直すとき、よく自宅の構造を参考にしている。
内装の仕上げ方や、色使い等、自分の家がサンプルになる。
どうすれば住みやすいかがわかるので、直すときも参考になる。
ユニットバス・コンセントプレートの形・スイッチの位置。
新しい家の中に住むことで、最新設備の知識が自然と身に付く。
・住みやすい
ボロ戸建リフォームで、あまりのボロさに疲弊して帰宅した時、家が新しいとすごくホッとする。
戸もスムーズに動くし、密閉性が高く虫も入ってこない。
「自分の家は新しくて良かった」と心の底から感じる。
新築住宅は本当に住みやすい。
住居がきちんとしていると、頭の中も整理されて考えもまとまりやすい。
事務仕事できる書斎や駐車場もあるし、リフォーム部材を保管する物置も設置できる。
もし賃貸だったら、これほどすべてが満たせる条件はなかなかできない。
・ローン残債が目減りする
物価高騰の時代において、現金の価値はどんどん下がってる。
コロナ前に120円だったアイスクリームは、今は160円になってしまった。
これは現金の価値が3〜4割下がっているということになる。
ここで貯金をしていたら大変だけど、逆に「借金」をしているとメリットになる。
ローン残債の価値も、当然目減りするからだ。
ボクが自宅の返済残2,000万円は、この数年間で600万円ほど価値が減ったということだ。
これはもちろん、アパート購入のローンでも同じなので、トータルで数千万円は得しているはずだ。
日本も物価が上がっているが、まだまだ海外ほどじゃない。
これからもしばらくは、日本で借金が目減りしていく時代が続くかもしれない。
よく『新築物件は買った瞬間に中古になって価値が下がる』と言われるが、いまなら購入時と同等くらいの価格でも売ることはできるだろう。(この状態がいつまで続くかは判らないが…)
たしかに自宅を買ってしまうと、住む場所を簡単に変えることができないし、バランスシートはマイナスになる。
銀行によっては、評価が下がるかもしれない。
でも自宅を持つことには、それ以上の価値がある。
もちろん新築以外でも、賃貸併用住宅という手段もあるし、中古をリノベーションしてもいい。
『バビロン大富豪の教え』でも、「より良き所に住め」と言っている。
新築の家も、悪くないかもしれない。
漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す黄金法則 [ ジョージ・S・クレイソン ]
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