崖の上の傾き戸建をフルリノベ③【階段編】

ボロ戸建から出た、いらない『雨戸』と『物置』。
金属リサイクル業者に持ってったら、8千円で買い取ってもらえた。
プレハブの事務所にタップリお金をストックして、その場でポンっと現金買取。
鉄クズのリサイクルは、さぞかし儲かるのだろう。
ボロ戸建投資も、いわば『家のリサイクル』だ。
誰も住まなくなった家を安く買って、直して高く貸す仕事。
だから『利回り50%!』のように、アホみたいな利益が出せる。
とはいえ、だれでもマネできるほど楽じゃない。
本日は、崖の上の傾き戸建のフルリノベ第3回目【階段編】
高利回り投資の裏側で、DIY投資家はなにをしているのか?
覚悟を決めた人だけが踏み込める『ボロ戸建投資』の世界を、ご覧いただきたい。
まずはビフォー・アフターから。

階段ビフォー

階段アフター


​・壁の穴を埋める​
これまでたくさん見てきたボロ戸建の『壁の穴』
圧倒的に多い箇所は、階段。
転んで咄嗟に手をついて、石膏ボードに穴が開いてしまうのか?
家族と口論し、感情に任せて壁パンした結果なのか?
どちらにしても、何かのトラブルの痕跡であることは間違いない。
普通の人は、壁に穴があくと「どうしよう」とオロオロする。
「修理費10万円」と言われても納得するし
ひどい場合は「もうボロ家だから処分しちゃおう」ってなる。
この家にも階段の壁に穴が開いていることもあり、安く売られた家だ。
でも『壁の穴』というのは、見た目が痛々しい割にカンタンにDIY修理できる。
穴の箇所に石膏ボードを張って、パテで埋めてクロスを貼るだけだ。
げんこつサイズの穴なら、作業時間は15分程度。
材料も石膏ボードの端材で直せるので、材料コストも数百円。
この傾き戸建の穴は3箇所あったので、石膏ボードを交換してパテで埋めて終わり。
材料費は1000円もかからないし、見た目よりもカンタンな作業だ。

壁と同じ厚みの石膏ボードをハメて、継ぎ目をパテで処理するだけ。
『普通の人の感覚』と『現実』には、ギャップがある。
壁の裏側を知ってると、その差分だけ儲けることができる。
だから壁に穴がある戸建は、お買い得なんだ。
壁の穴を直す記事は、​コチラ


​・廻縁の塗装にハケ棒​
階段リフォームで難しいのは、天井付近。
構造が吹き抜けになっているので高いハシゴが必要なのに、下は階段があって不安定。
そんな『困った』を解決するために発明されたのが『ハケ棒』だ。
その名の通り『ハケが取り付けられるだけの棒』なのだが、これを使えば手の届かない場所でも塗装ができる。

ハケ棒を使って、廻縁を塗装
初めて使ったけど、ちゃんと塗ることはできた。
心を落ち着けて、丁寧に作業するのがコツだ。


​・塗装とCF貼り​
家そのものが傾いている戸建だけど、階段本体はカッチリしてたので修理は必要ない。
ただ見た目はボロいので、キレイに装飾する。
全体を塗装して、足裏が接地する面はCF(クッションフロア)を貼ることにした
塗装と貼りもので覆ってしまえば、大抵のものは新品同様になる。
木部にはアク止めシーラーを下塗りして、ペンキを2回塗り。
タレないよう、薄く塗り重ねるのがコツだ。

まず先にペンキを塗る。CFやクロスを貼る箇所は後で隠れるので、ハミ出ても大丈夫。
塗装が終わったら、上の段から順番にCFを切って貼っていく。
ボンドは、通常の床にCFを貼るときに使うものと同じだ。

アサヒペン ヤニ・アクどめシーラー 2L


・滑り止めの設置​
階段の角の見切りは、川口技研のスベラーズを使った。
作業はカンタンで、長さを合わせて切って貼るだけ。
最初はビス止めしようと思ったけど、キレイに仕上がらなかったので仮止め両面テープとボンドで接着してる。

スベラーズはハサミでも切れるので、加工がカンタン。

川口技研 スベラーズ


最後に、クロスを貼れば完成。
今回の物件は外注だけど、もしDIYでクロスを貼るなら注意しよう。
高所作業になるので、しっかりした足場が必要だ。
築40年を超えるボロ戸建の階段が、キレイに生まれ変わった。
下手すれば、この先さらに40年くらいは人が住めるかもしれない。(無理か?)

築40年の昭和階段が、令和のオシャレ階段になった。

購入時に撮影したビフォー写真
どんな人に住んでもらえるのかが、楽しみだ。
願わくば新しい入居者には、壁に穴を開けないで済む生活をしてもらいたい。


不動産投資ランキング


コメント

タイトルとURLをコピーしました