「風呂の声」に導かれ、工具を(一応)積んで、火災現場へと向かう。
朝5時には車に乗っていたので、途中で会社にメールした。
「熱が出たので休みます」
確かに「熱」は出たから、嘘ではないよ。
今頃は家で息子が、サンタからのプレゼントを開けて喜んでいるだろう・・・
そんなことを考えながら、4時間かけて現地に着いた。
以下、閲覧注意。
あ〜
ホントに燃えたんだね・・・
ひどいニオイ・・・
しばらくして、消防と警察の人たちが20名くらいやってきた。
寒いところ、ありがとうございます。
担当者と名刺交換して、現場検証が始まった。
そのあいだ、管理会社のアドバイス通りに、写真や動画を撮りまくる。
エアコンが土台と針金だけになってしまった・・・
黒い湯沸かし器ってカッコいいよねw
かつてブレーカーと呼ばれていたもの・・・
お風呂のドアまでグニョグニョ
洗面台が現代アートみたい。
ボロ部屋リフォームで、耐性ができたあとで良かった。
普通の感覚だったら、気持ちが落ち込んで何もできなかったかもしれない。
さらに良かったのは、DIY経験で物件構造を把握できていたこと。
この黒焦げの状態でも、どこをどう復旧すれば良いのか、費用はどのくらいか、ほぼ完璧に頭の中でイメージすることができた。
断言するが、不動産投資をするなら、一度でも良いのでDIYは「絶対に」やった方がいい。
物件構造と設備や材料の原価を知ることで、そのあとは格段に経費節減できるようになるからだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2時間ほどで現場検証が終了
消防署のリーダーらしき人がその場の全員を集めて「出火原因」を発表します・・・
原因は・・・「タバコの火」でした!
ベッドと壁の間にタバコを落として、マットレスに引火したらしい。
そんなことまで判るんだね。すごい。
出火元となったベッド(どれやねん)
タバコの火って・・・
おじいちゃんを責めたいところだけど、もし火事を起こさなければ、いずれは退去の時にこのボロ部屋を実費で修繕しなければならなかったはず。
それが保険で直せるのだから・・・
現場検証も終わり、消防の人達が帰ったあと。ここからが忙しい。
すぐにリフォーム業者を呼んで、残置物の処分を依頼。
ニオイもすごいので、年内にはせめて片付けたい。
そして復旧箇所を細かくすみずみまで伝えて、見積もり依頼。
明日には「熱」も下がって仕事に復帰しなければならないので、本日中に現地でやるべきことを全てやっておきたい。
・消防署にり災証明書の申請
・消防署にブルーシートの代用品を買って返却
・新しい消化器の手配
・保険会社に状況報告
・管理会社に状況や担当者連絡先を細かく報告
・管理会社から他の入居者に電話して被害確認と謝罪をしてもらう。
ひと通り終わったのが午後4時。
お昼ごはんを食べる暇もなかった・・・
「さて、そろそろ帰ろうか」そう思った時、iPhoneが鳴った。
物件近くの不動産会社からだ。
「あの物件、売主と話がついたのですが・・・」
!!
「今、こっちに来ているので、すぐに行きます!」
半年前から紹介を受けていたものの、価格が折り合わず売主と交渉決裂していた物件。
土地値を大きく下回る、表面利回り18%の築23年軽量鉄骨。
このタイミングでこんな話ってあるのか?
果たしてこれは、最高のクリスマスプレゼントとなるのか?
つづく
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