法人決算と確定申告が、無事に終わった。
今年も根性で、税理士なしのDIY申告。
最初は判らないことも多くて、「次から税理士に頼もう」と毎回思ってた。
でも今年は「あれ?もう税理士いらなくね?」と思えるくらい、知識も増えて納得の決算書が作れるようになった。
ちなみにボクは、税務と無縁な仕事をしてるフツーのサラリーマン大家。
そんな税金の素人が、確定申告と法人決算を自力でやってみて判ったことを書いてみる。
・会計ソフトは絶対に使うべき
決算を自力でやるなら「会計ソフト」を使うべき。
・・・というより、使わないとムリ!
税務署から送られてきた資料を読んで、電卓を叩きながら手書きで申告書を作る。
こんな地獄のような作業は、いくらDIYキチガイなボクでも絶対やりたくない。
パソコンが無い時代の、昭和の税理士さんはホントスゴい。
申告漏れをチェックする、税務署も大変だろうけどね。
でも今の令和の時代は、優秀な会計ソフトがたくさん出てる。
メンドウな計算や書類の作成は、ぜんぶ自動作成だ!
ちなみにボクが使っている会計ソフトは
【個人】確定申告
・MF(マネーフォワード)クラウド パーソナルプラン 年額11,760円
【法人】決算・法人税納付
・会計・決算書:MFクラウド スモールビジネスプラン 年額35,760円
・法人税申告書:全力法人税 年額11,000円(初年度21,582円)
これらを選んだ理由は、Macと相性が良さそうだったから。
たぶんどんなソフトでも間違いは無いだろうけど、MFクラウドの操作性は好き。
もし個人と法人の両方をやるなら、会計ソフトは一緒のものを使うのがオススメ。
データの取り込み方法や操作が同じなので、混乱せずに作業できる。
法人税の具体的な手順の記事は、コチラ
・簿記の知識は必要
面倒な計算は、会計ソフトがやってくれる。
でも、最低限の基礎知識は必要。
たとえば「借方」「貸方」「勘定科目」の用語が「???」だとムリ。
複式簿記を理解しないと、自力ではできない。
不動産投資家なら、建物と火災保険の減価償却も覚えなきゃならない。
一度知ってしまえば、何てことないけどね。
ボクの場合は、本とYouTubeで勉強した。
書籍は「簿記の教科書1年生」がオススメ。
これ1冊で、基本的な複式簿記が判る。
簿記の教科書1年生
あとは、税理士が配信してるYouTubeを活用した。
「確定申告」「法人決算」の検索でヒットしたものを、ひたすら聞き流すだけ。
最初はわからなくても大量に耳に入れると、だんだん理解できてくる。
「確定申告なんて考えるのもイヤ!」
そんな税金アレルギーを治すなら、用語にムリヤリ慣れてしまおう。
・PCスキルによって作業スピードが変わる
唯一ボクが有利だったのは、パソコンスキルがあったこと。
ブラインドタッチはできるし、エクセルも中級以上で扱える。
これができるだけで、データ連携や入力作業のスピードが全然違う。
特にDIY大家は工具や資材を買うから、経費の数がメッチャ多い。
仕訳だけで、700件を超える。
でもネットバンキングからCSVデータを抜き出して一括処理をできるだけで、作業はうんと早くなる。
減価償却も自動計算のフォーマットを作れば、毎年いちいち計算しなくて済む。
とはいえボクも、大人になってからパソコンを触りはじめた昭和の人間。
最初から得意だったわけじゃない。
根性でやってれば、何でも慣れてくるものだ。
・決算書は、わかると楽しい
確定申告や決算は、わからないことばかりだと苦痛な作業だ。
でも一通り理解すると、パズルを解くような感覚になってくる。
期末の数字が一致して綺麗な決算書ができると、ルービックキューブを完成させた時のように嬉しい。
按分比率を調整したり、仕訳の勘定科目を変えたり。
やり方次第で、税金も資産も変化する。
これから買う物件は、融資か現金か。
戦略に合わせて、有利な決算書を作ることもできる。
なにより資産が増えた成果を、数字で確認できるのは嬉しい。
これなら納税も、気持ちよくできるってもんだ。
決算書の表紙は、昔撮り貯めた写真素材を使う。
・今後の課題は作業の効率化
決算や確定申告を覚えるのが難しいのは、1年に1度しかないから。
毎年、最初はソフトの使い方を思い出すのに苦労する。
ソフトの使い方を忘れないためにも、仕訳は普段から定期的に入れるようにしよう。
今後はできるだけ、ネットバンキング・クレジットカードとの自動連携を活用したい。
カードと口座を事業用で切り分ければ、買い物を普通にするだけで仕訳を完成させることもできそうだ。
こうなると、いよいよ税理士に依頼する理由を見つけるのが難しくなってくる。
ここに至るまで、多くの労力と時間を費やした。
でも毎回やるたびに、膨大な税務の知識が手に入る。
もし最初から税理士まかせにしてたら、納税額がどうやって決まるかもわからなかったと思う。
きっと、確定申告も「税金と手数料を払う嫌なイベント」になっていただろう。
今は、自分でやって良かったと思う。
一度得た知識と技術は、一生使い続けることができる。
そう考えると、決算もリフォームもDIYをする価値があるんじゃないだろうか。
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