はじめての法人決算。
貸借対照表も損益計算書も「聞いたことがある」くらいの知識レベル。
ちょっとお金がかかるけど、税理士に相談しようかな・・・?
さっそく、税理士紹介サイトで申し込む。
すると、こんな回答が・・・
『税理士に依頼する場合は、最低でも10万円程度の費用がかかってしまいます。
今期の年商が「●●万円」ということでしたら、税務署等に相談しながらご自身で対応された方が良いかもしれません。』
え?!紹介サイトで、断られた??
もっとガツガツと悪徳税理士(?)に高額な顧問料をふっかけられるのではないかと、心配してたのだけど・・・
たしかに法人はつくったばかり。
店舗1棟だけなので、売り上げも少ない。
せっかくなので、会計や税金に詳しくなるチャンスと思い、決算と確定申告をDIYしてみた。
・税理士YouTuberの動画を聴きまくる
「損益計算書」「決算」「勘定科目」・・・
聞くだけで、ジンマシン出そう。
まずは、この「アレルギー体質」を改善しよう。
たとえ言ってる意味がわからなくても、「言葉に慣れる」のが大事。
とりあえず、税理士YouTuber動画の聞き流しから始めた。
通勤中もリフォーム中も「決算」や「勘定科目」で検索して、動画を聴きまくる。
1ヶ月くらい続けると、言葉や内容が頭に入るようになった。
ちょっと興味も出てきて、はやく決算書を作りたい気持ちになってくる。
・会計ソフトを使う
動画を聴いて知ったが、自分で確定申告する人のほとんどが「会計ソフト」を使っているようだ。
そして2種類のソフトが必要なこともわかった。
①決算書を作るソフト。
②決算書を元に、納税申告の書類を作るソフト。
①の「決算書作成」は『マネーフォワード・クラウド(MFクラウド)』(年額35,760円)にした。
税理士YouTubeでも取り上げられてて、使っている人も多そうだ。
②の納税申告書は『全力法人税』(初回21,582円/翌年から年額11,000円)を使う。
Macでも使えるもので有名なのは、これしか見つからなかった。
どちらも『クラウド型』なので、SafariやGoogleChrome等からインターネット上で動かす。
画像処理や年賀状なら、買い切りの『インストール型』でも良いが、確定申告や決算なら、最新の法律が反映される『クラウド型』の方が安心だ。
わからなくなった時のサポートも、受けやすい。
会計ソフトは電動工具と同じで、圧倒的に決算のDIYが楽になる。
どちらも、そこそこの値段はするけれど、税理士よりはずっと安い。
・簿記入門の本を読む
ソフトを用意したら、大まかな手順はこんな感じ。
①経費や家賃を、MFクラウドに入れて「仕訳け」をする。
②仕訳けが終わったら、全力法人税にデータを取り込む。
③全力法人税で、説明に従い、必要な数字を入れる。
④全力法人税が申告書を自動作成するので、印刷して税務署・県税事務所・市役所に郵送。
⑤役所から送られてきた納付書に自動計算で出た納税額を、記入して税金を納める。
「仕訳け」をするには、複式簿記を理解した方が良さそうだ。
これは動画だと、よくわからなかったので、本で勉強した。
「簿記の教科書1年生」
友人のHAYA氏に紹介してもらった本で、初心者(?)にもメッチャわかりやすい。
貸借対照表と損益計算書も、法人決算に必要な知識は、これ1冊だけでもカンタンに理解できた。
簿記の教科書1年生
・必要な環境を準備しておく
経費や賃料は、毎月スプレッドシートに記録している。
会計ソフトに、そのデータを取り込めば仕訳けも楽だ。
(もちろん決算ソフトに、直接記録もできる)
特にDIY大家なので部材や工具の購入が多く、今期の仕訳け数は1,000件を超えた。
毎月やっていなければ、心が折れるくらいの量だ。
「いつ」「どこで」「何の目的で」「何を」「いくらで」買ったのかは、マメにデータにしておいた方がいい。
あとは
・税務署や役所からの書類は、チェックし保管しておく。
・プリンタのインクは、常に予備を持つ
・レターパック、クリアファイルは買いだめしておく
周囲の準備をしていれば、作業もスムーズだ。
一通りやってみて「自分でやってよかった」と思った。
財務諸表のキホンが理解できるようになったし、銀行が融資するときに何を見ているかも解ってきた。
作業そのものも、判らないことはネットですぐに調べられるし、会計ソフトを使えば、それほど難しくない。
(会計ソフトが無かったら、かなり難易度が高いと思う・・・)
もちろん、税理士に丸投げもできる。
ただ、彼らもやることは同じで、会計ソフトに必要な情報を入れて書類を作るだけだ。
それにリフォームと同じで、「できないことを外注する」のと「できるけど外注する」のでは、料金も質も変わるはずだ。
もしかすると法人決算は、投資家がいちばんDIYするべきことなのかもしれない。
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