DIYをする時に、いちばん気をつけていること。
それは、ケガをしないこと。
丸ノコで、指を4本無くした大工さん。
屋根から落ちて、亡くなった瓦屋さん。
ディスクグラインダーで、ヒザの皿を割って引退した大工さん。
職人さんたちは、よくケガをした仲間の話をしてくれる。
慣れているプロでもケガをするのだから、DIY大家も人ごとではない。
リフォーム中は、リスクがあちこちに潜んでる。
その中で、ケガをしないために気をつけていることを、まとめてみた。
丸ノコ、チェーンソー、危険な工具は使わない
電動工具で、いちばん怖いのが丸ノコ。
丸ノコが危ない理由は、「切断スピード」だ。
「回転する刃」は、一瞬さわっただけでも、指が切断されてしまう。
「痛い!」と手を引っ込める余裕がないので、気づけば大ケガしている。
早さを求めなければ、安全に木材を切断できる工具はいくつもある。
ジグソーでも、木材や合板の直線カットはできる。
スピードも合板1枚で数十秒しか変わらない。
BOSCH GST90BE/N ジグソー
マルチツールなら、合わせながら切って微調整もできるので、むしろ効率が良い。
マルチツールとジグソーだけでも、床や天井の貼り替え工事ができる
ボッシュマルチルールGMF50-36
チェンソーも、切断スピードが早いので動作中に触れると大ケガする。
死亡事故も、1年間に約50件おきている。
刃が跳ねて、脚を切って失血死したり。
切断した幹が跳ねて、激突死なんてことも・・・
まぁ、ジェイソンが人を殺す武器に使うくらいだから、危ないよね。
よほど大きな木を切るのでなければ、セーバーソーという便利なツールもある。
マキタ レシプロソー JR188DRG 6.0Ah充電池 充電器(DC18RF) ケース
安全具を身につける
リフォームや残置物の撤去中は、厚みのある作業着で、背抜き手袋をしよう。
カッターや釘、とがった金具。素手だとケガをする。
電動工具を使う時は、マスク・ゴーグルが必須。
天井の解体をする時は、ヘルメット。
いちいち面倒だけど、やることに合わせた安全具をつける。
これをするだけで、大抵のケガは防げる。
「GLADIATOR(グラディエーター)」スリムカーゴパンツ 作業ズボン
高所作業は外注する
建設業で、いちばん多い死亡事故は?
そう「転落」だ。
2階建てでも、屋根の高さは6m。
落ちたら、無事では済まない。
カンタンな作業であっても、高所には登らない。
お金を払っても、外注して「安全」を買う。
職人さんには申し訳ないけれど・・・
安全運転する
建設業の事故で「転落」の次に多いのは「交通事故」。
DIYリフォームをする時は、車で物件に通うことになると思う。
自分ももちろん、他の人をケガさせないように、安全運転しよう。
ちなみに目的地への到着前5分間が、いちばん事故が起きやすい。
リフォームもそうだけど、終わり間近の「あと少し」のタイミングは、気を緩めず注意しよう。
工具を安全なものに変えたり、安全具を付けると、効率は落ちる。
だからプロたちは、「安全」と「効率」の間で、「ギリギリ安全」なところを狙う。
でも、われわれは「投資家」であって、建築のプロじゃない。
たとえ効率が落ちても、ギリギリではなく、「絶対の安全」を目指すべきではないか。
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