ある日の午前中。
自宅のトイレが、詰まってしまった。
すこ〜しづつは流れるけど、明らかに詰まってる。
2回連続で流すと、あふれそう。
常備してるラバーカップを、とりあえず当ててみる。
小学生のとき「すっぽん」と呼んでたアレだ。
ニューラバーカップ
ギュポッ!ギュポッ!
垂直に当てるのが、コツだ。
いつもならコレで解消するけど・・・
ダメだ!
う〜ん、なんでだろ??
原因がわからない・・・
ふと、今朝の記憶がよみがえる。
検尿のキットが、置いてあった・・・
も・し・か・し・て・
将来、世界一の金持ちになる8歳の息子に聞いた。
「今朝、おしっこ採ったカップどうした?」
「トイレに流した」
?!
なにぃぃぃぃぃぃ!!!
絶対に水に溶けることの無い、耐久性のあるプラカップ。
あれを、トイレに流したというのか?!
普通の人なら、ここで水道業者に電話することになるのだろう。
でもボクはトイレも造れる、ガチDIY大家。
(トイレの取り付けの記事は、コチラ)
もちろん今回も、DIYで解決させる。
今回の記事は、
流してはいけないものを、トイレに詰まらせた時の対処方法を
誰でもできるくらい、くわしく解説する。
・詰まりは流れの先へ行くほど、解決が困難
かなり大雑把だけど、トイレの構造はこんな感じ。
元が和式でなければ、だいたいこれだ。
もし①なら、上から取り出せる可能性がある。
でも②が詰まっていたら、便器を外さないとを取り出せない。
最悪なのは、床下の下水管まで落ちて、カーブで詰まってたとき。
これは床を開けて配管工事になるので、DIYではキツい。
下水管の下まで行ってしまったら、業者に依頼することをおススメする。
(ボクは、自分でやるけど)
詰まりの位置は、下に行くほど状況が悪くなる。
異物を流した時は、ラバーカップでは解決しない。
むしろ悪化することもあるので、絶対に使っちゃダメ!
・針金を、上から入れてみる。
まずは①の便器入り口で詰まっている可能性に賭けて、バラした針金ハンガーを入れてみる。
これで引っ掛かれば、ラッキーだ。
でも、多分ダメだろうなと思ってた。
入り口にトイレットペーパー類が詰まってれば、粉々になって便器内に見えるはずだがそれが無い。
予想どおり、手応えなし。
便器と針金がブツかる音が、カチカチとむなしく響くだけだ。
・便器の取り外しの準備
こうなると、便器を一度外すしかない。
ここから手順を解説するけど、真似する人は自己責任でお願いシマす。
あと、トイレの写真がたくさん出てくるので、お食事中の人は後で見てね。
まずは準備するもの。
・スパナ
・モンキスパナ
・プラス/マイナスドライバー
・ぞうきん
・バケツ
・ゴミ袋
・ビニールシート(解体した部品を置くところに敷く)
・ゴム手袋
・背抜き手袋(ラバー付き)
・わりばし
使う工具はこれだけ。全部そろえても3,000円程度。
ショートモンキーレンチ SY-140
では始めよう。
・水を抜く
まず最初に、水を抜く作業から。
1:洗浄便座のコンセントとアース線をはずす
感電を防ぐため、まず先に洗浄便座のコンセントを抜く。
アース線は、プラスネジで固定されているので、ドライバーを使ってはずそう。
2:止水栓を閉める
止水栓を、マイナスドライバーで閉める。
てっぺんに付いてるネジを、時計回りに閉めるだけ。
これで給水が止まるので、トイレを流してみて手洗いから水が出なくなればOK。
3:タンクの水を抜く
もし詰まりが完全ではなく、少しでも流れるなら
ちょっとずつ流してしまう。
排水レバーを引いて、水が流れなくなれば完了。
4:便器の水を抜く
ゴム手袋をして、ペットボトルをカットしたものや、
空いたプラ容器とかで、ひたすら水をすくい出す。
これは、根性で乗り切るしかない。
水が汚いと、トラウマ級の地獄の作業だろう。
幸いなことに、今回は清掃後に詰まったので、普通の水だった。
毎朝、欠かさずトイレ掃除をしてくれてる妻に感謝!
・洗浄便座の取りはずし
1:給水を外す
下にぞうきんをしいて、止水栓から分岐している洗浄便座の給水ホースをはずす。
ついでに、タンクの給水ホースも外そう。
スパナでゆるめれば、簡単にはずせる。
ホースの内側にパッキンが入っているので、無くさないよう注意。
2:洗浄便座をはずす
向かって右側のサイドに、取り外しボタンがあるので
それを押しながら、手前にスライドさせて外す。
・タンクの取りはずし
1:手洗い器をはずす。
これは、上に持ち上げるだけ。
反対に、取り付けは、給水ホースと位置を合わせながら置く。
2:固定ネジを外す
タンクの下の、固定ネジをゆるめる。
工具を使わず、手で回して取れる。
作業の時は、ラバー付きの背抜き手袋をした方がいい。
手も汚れないし、タンクや便器を持つときにも滑らない。
3:タンクを取り外す
固定ネジを外したら、あとは真っ直ぐに持ち上げて取り外すだけ。
落としたり、ぶつけたりすると壊れるので慎重に。
そっと横に寝かせて、置いておく。
・便座の取りはずし
さてさて、いよいよ便座を外すよ!
作業の前に、トイレクリーナーでキレイにして、気持ちよく作業しよう。
1:ネジを外す
まずは3箇所の、固定ネジをプラスドライバーで外す。
キャップは被せてあるだけなので、引っ張れば取れる。
注意は、電動ドライバーを使わないこと。
ネジが壊れると復旧が困難になるし、締める時にインパクトを使うと便器を壊してしまう。
3本だけなので、面倒でも手回しで頑張る。
ネジは、無くさないようにね。
2:便座を外す
ネジを外したら、便器を真っ直ぐに持ち上げる。
重たい陶器なので、ぶつけたり落とさないよう慎重に。
下水管と便器をつなぐ、フランジが見えてきた。
トイレットペーパーがピッチリと詰まってる。
ついに、目的地に到達!!
ちなみに、もしフランジにも詰まりが確認できない時は、下水管に水を流してみよう。
それで溢れてくるなら、床下で下水管が詰まってる。
その時は残念だけど、諦めて業者を呼んだ方がいいと思う。
もし下水管に水が流れるけど異物が見つからなければ、便器をひっくり返して詰まりを探す。
・詰まりを取り除く
詰まったトイレットペーパーを、割り箸で取り除く。
作業中に、下水管に物を落とさないように注意。
予定どおり、検尿カップが出てきた。
出てきた検尿カップ。ぜったいに流してはいけません・・・
取り除くと、下水のニオイが上がってくる。
詰まりが、取れた証拠だ。
ミッション完了!
あとはそのまま逆の手順で、トイレを元に戻すだけ。
最後まで気を抜かずに、頑張ろう。
今回の作業を水道屋さんに頼むと、安くても7〜8万円くらいだと思う。
業者から20万円の請求をされて、「ボッタくられた」って声も聞くけど
自分でできない作業を人に頼むとき、値段の決定権は相手にあることを忘れちゃいけない。
だから自分でできることを増やすのは、良いことだと思う。
作業時間は、トイレ掃除をしながらで約1時間。
かかった費用は、ゴム手袋代の200円だけ。
でも最も価値があったのは、息子が自分から「ごめんなさい」を言えるようになったことだ。
排水管掃除機(手動タイプ)
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コメント
全く同じ原因で家族が詰まらせてしまい、
こちらを拝見しながら作業したところ、無事カップを取り出せました。
大きな出費を覚悟していたので本当に助かりました。
ありがとうございました!!
感謝感激 さん
ブログに来ていただき、ありがとうございます!
お役に立ててよかったです!