先日、半年以上かけて火事部屋の復旧が終わった。
時間はかかったものの、今回のトラブル対応で「大家レベル」を大きく上げることができた。
その経緯を書いていく。
復旧した部屋
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昨年のクリスマスイブ
夜の10時半。
Amazonからきたレゴは完璧にラッピングされ、息子の枕元に置かれるのを待っている。
この「サンタクロース」に、突然 知らない番号からの着信がやってきた。
市街局番は、1棟目アパートの地域のもの。
こんな時間の電話は、どう考えても「良い知らせ」ではない。
「■■消防本部の●●と申します」
心臓の鼓動が早まる。
「オーナーさん、アパートが1室全焼しました」
「・・・はい」
もう「はい」としか言えない。
話を聞くと、燃えたのは74歳のおじいちゃんが入居していた部屋。
アパートは2階建8戸の鉄骨で、そのうちの1階の1部屋だけが全焼したとのこと。
「燃えた部屋のおじいちゃんは大丈夫ですか?」
煙を吸って入院しているものの、軽傷らしい。
いろんな意味で、良かった。
「明日10時から警察立会いで現場検証をしますので、来ていただけますか」
「わかりました・・・」
アパートは自宅から280km離れており、車で4時間以上かかる・・・。
電話を切ってからすぐに「あれ」を全力で探す。
そう、「保険証券」だ。
ファイルをめくる手が震える。
万が一何かの手違いで火災保険に入っていなければ、投資歴2年目のボクには十分な致命傷になる。
あった!
証券を見つけて、震えは止まった。
すぐにコピーを取りながら、管理会社に電話。
明日の現場立会いにも行ってくれるとのこと。ありがたい。
保険会社にもすぐに連絡し、管理会社の担当者の連絡先を連携。
ここまでくれば、あとは管理会社と保険会社に全部任せて、普通の生活に戻れそうだ。
そう安心して、風呂に入っていた時、頭の中から声が聞こえた。
「行け!」
「アパートを自分の目で見に行きなさい。すぐに!」
以前から、問題解決の方法やアイディアは、風呂に入っている時に突然思いつくことが多かった。
体が温まって、脳の血行が良くなるからだと思う。
だから入浴中は「思考の時間」と決めている。
管理会社には、立会いに自分で行くことを伝えた。
この「風呂の声」による決断は、後に大正解となる。
つづく
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