9万円戸建てのキッチン。
ガス工事も終わり、コンロや換気扇も取り付け。
やっと完成したので、ここに一通りの内容をまとめておこう。
まずは、ビフォーアフターから。
ビフォー:昭和の台所。吊り戸の裏側には、黒い大家族が不法滞在していた・・・
アフター:令和の台所。きたないものは無くし、ぜんぶ新品にしてやった。
それでは順番に、レシピを公開していくよ。
・古い流し台・吊り戸の撤去
壁やキッチンパネルを工事する前に、古い設備を撤去。
そのまま運び出すよりも、解体しながら外すとやりやすい。
手順はこんな感じ
1:蝶番(ちょうつがい)を固定してるネジをゆるめ、扉や引き出しをぜんぶ外す。
2:排水のじゃばらホースを、排水口から引き抜く。
3:外枠をバールで内側から叩いて、バラバラにしていく。
慣れると、10分くらいで解体できる。
吊り戸をバラバラにしながら、撤去してるところ。
廃材は、ミニバンの後ろに積み込んで、ゴミ処理場へ持っていく。
・水栓を外す
蛇口は工事中じゃまになるので、一旦はずしてフタをする。
作業の前に、屋外の元栓を閉めて(井戸水だったら、ポンプの電源を切る)、洗面台等の他の場所から水を出し切る。
古い水栓は、反時計方向にグルグル回して外すだけ。
あらかじめ、水道プラグ(フタ)とシールテープを用意しておこう。
プラグはサイズ間違いに注意。
砲金プラグ20 H-P
・壁面ステンレス、クロスの撤去
水回りのステンレス板は、カッコ悪いのでキッチンパネルに張り替え。
釘か両面テープで固定されてるだけなので、バールを使ってベリベリ剥がす。
あとはカワスキ(スクレーパー)で、古いクロスを撤去。
運が良ければスルスル剥けて、30分くらいで終わる。
運が悪いとカッチカチになってて、根性出しても1日かかる。
汚ったない上に、カッチカチのクロス。今回は、運が悪かったようだ。
・天井の塗装
リフォームは、上から始めて下に進めていく。
まずは、天井の塗装からだ。
いちばん最初にペンキをやれば、はみ出ても後からクロスやパネルで上貼りされて見えなくなる。
塗装は、大きいローラーで全体を塗って、小さいローラーで仕上げると疲れが緩和される。
まぁ、それでもツラい作業であることは、まちがいない。
・キッチンパネルの貼り付け
キッチンパネルは、カインズで4枚買った。
サイズは1820mm×910mm。
ステップワゴンサイズのミニバンがあれば、後ろの座席をうつ伏せにすれば積める。
専用の両面テープとボンドも売ってるので、用意しておこう。
キッチンパネルは、カッターでは切れない。
ジグソーに金属用の刃を付けて、サイズを測ってカットする。
ボッシュGST90BE/N ジグソー
注意点だけど、もしキッチンパネルの上に吊り戸を付けるなら、下地の位置を事前に確認しておこう。
貼った後は下地が探せないので、吊り戸を固定するビスを打つ場所がわからなくなる。
下地を探しは、センサー式でアタリをつけて、針を刺すタイプで確認する。
シンワ測定 下地センサー
下地探し どこ太
キッチンパネルを貼り付けたところ
・クロス貼り
キッチンのクロスは、他の部屋とちがう細かいレンガ調にした。
柄(がら)はなんでも良いと思うけど、色は白がまちがいない。
クロスの貼り方についての記事は、コチラ。
・吊り戸の取り付け
いつもリフォームは1人でやることが多いけど、これだけは2人以上が必要。
だいたい、HAYA氏に応援を頼む。
脚立も、2台必要になる。
吊り戸は20kgくらいあるので、2人で持ち上げながらビスを打つ。
電動ドライバーがなければ、キツい。
HiKOKI コードレスドライバドリル FDS14DGL(2LEGK)
扉が引っかからないように、天井からは1cm開けて設置する。
・クッションフロア貼り
キッチンの床は過去のリフォーム跡があり、しっかりしてる。
そのまま上からクッションフロアを貼れば、キレイになりそうだ。
CFカッターがあれば、作業がグッと楽になる。
クッションフロア用ぴったりカッター
クッションフロア貼りの記事については、コチラ
・流し台の設置
キッチンリフォームのメインイベントである、流し台の設置。
見た目に派手さはあるものの、実際の作業は「置く」「排水ホースをつなぐ」で終わり。
予算の関係上、クリナップのいちばん安いものを選んだ。
本当はカインズのフローラライトが安くてカッコよかったのだけど、残念ながら値上げされてしまった。
車で運ぶと大変なので、ネットで注文して現地に配送してもらう。
クリナップ『クリンプレティ』
排水口の位置が、付属のホースで届かない。
しかたないので、別売りの長いものをビバホームで買って付けた。
・巾木・設備の取り付け
いよいよ最後の仕上げ。
巾木(はばき)と廻縁(まわりぶち)をジグソーでカットして、フィニッシュネイラ でパシパシと固定する。
マキタ FN350DZKフィニッシュネイラ
換気扇とシングルレバー水栓は、説明書どおりに付けるだけ。
初心者でもカンタンに付けれるので、ここだけ自分でやってもコストが節約できる。
RSF-861 LIXIL
おしゃれ照明は、内見の時に、みんな気に入ってくれる。
普通のシーリングライト+1000円くらいなので、コスパは高い。
天井の照明は、吊り戸の扉が干渉しないものを選ぼう。
スポットライト レダ
キッチンライトは、取り付けに工事が必要なものもあるので注意。
さてさて、今回のキッチンリフォームの費用は・・・
■キッチンパネル:31,000円
■水栓関連:9000円
■流し台:25,000円
■吊り戸:13,000円
■ペンキ:7,000円
■照明:8,000円
■換気扇:4,000円
■クロス:8,000円
■雑費:27,000円
■労働力:プライスレス
合計:132,000円
キッチンだけで、物件価格を超えちゃったね・・・
作業日数は合計7.5日と、かなり時間がかかった。
でも、このキッチンで家賃を5,000円アップできるなら、利回り45%の投資になる。
さらに知識と技術が手に入るなら、やっぱりDIYはやる意味があるのではないかと思う。
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